10年視点 今だけを見ない育成が未来をつくる

サッカーは勝ち負けがあるスポーツです。だからこそ、つい今日の結果に心が揺れやすい。

けれど本当に大切なのは、目先の勝敗ではなく、10年後の姿です。

火曜日のテクニコクラスには、約10年前にこのスクールでボールを追いかけていたOBが指導に来てくれています。

小学生だった彼が、長い時間をかけてドイツでのプレー経験を積み、世界有数の育成機関であるアヤックスの現場を自分の目で見てきた、それ自体が10年視点の育成の証明です。

彼が子どもたちに伝えてくれるのは技巧だけではありません。ヨーロッパの育成現場で大切にされているのは、
「判断する力」
「創造する力」
「自分自身で成長を選ぶ姿勢」

そのどれもが、一夜で身につくものではありません。

コツコツ重ねる日々が未来を変えるということを、彼の存在そのものが物語っています。この年代にふさわしいことを伝えるとは、今日勝つための正解を教えるのではなく、10年後の選手としての土台をつくること。

子どもたちが今、失敗しながらも挑戦している姿には、未来への伸びしろが満ちています。

そしてそれを10年前のスクール生が支えてくれているという循環こそ、地域の育成にとって何より価値があります。

私たちはこれからも、目先の勝敗ではなく、「10年後に花が咲く選手を育てる」そんな視点で指導を続けていきます。

サッカースクールでドリブル練習する子供たち

毎週火曜日に18:30-20:00箱田小学校体育館で テクニコ:ドリブルクラスを開催しています。テクニコ:ドリブルクラス 茨城県笠間市、桜川市のサッカースクールドリブルを技術から戦術”へ。ブラジル・スペイン・ドイツのメソッドを融合し、脳・判断・身体を一体化。試合で選択できる世界基準のドリブルを育てます。

継続の中でしか得られない身体の理解と思考の習慣化。それを自分の武器にしたい選手に、ぜひこの環境を活かしてほしいと思います。

テクニコ ドリブルクラス

サッカーの差は「才能」ではなく「環境」から生まれる

よく「海外の選手はなぜあんなにボールを取られないのか?」という疑問を耳にします。テクニックの差? 才能の差? もちろんそう見えるかもしれません。でも実際のところ、一番の違いは幼少期に過ごす環境と習慣にあります。スペースがないからこそ、ボールを失わない技術や、運ぶ工夫が自然と身についていく。結果として、一回の練習の濃さが日本の何倍、何十倍にもなるのです。

日本の子どもたちは恵まれた環境で育っています。安全で広いグラウンド、整理された練習メニュー。

それは素晴らしいことですが、同時に「狭い中で工夫する力」や「常にボールに関わり続ける習慣」を奪ってしまっている面もあります。この差は、後から追いつこうと思ってもなかなか埋められません。だからこそ私たちのスクールでは、環境をデザインすることを大事にしています。

狭い中で判断するトレーニング、常に関わり続ける仕掛けをつくることで、子どもたちの脳と身体を同時に働かせる。

差を埋めるカギは「才能」ではなく、「環境」日々の練習の濃さをどうデザインするか――そこに日本サッカーの未来がかかっていると考えています。

サッカースクールで練習する子供たち

Y.S.S.笠間校サッカースクール

進化を止めないサッカー、変わり続ける育成

以前公開された映画『グランメゾン・パリ』の中に、印象的なセリフがあります。
「寿司や天ぷらは、何百年と続く伝統の中で、調理法はほとんど変わっていない。
でも、フランス料理は違う。新しい食材を取り入れ、新しい技法で、常に進化し続けている」

これは、私たちのサッカースクールの姿勢にも、重なるところがあると感じます。かつてのサッカーは、体力・反復練習といった「型」があり、それをどれだけ忠実にこなせるかが重視されていました。

でも現代のサッカーでは、技術・戦術・認知・判断・メンタルさまざまな要素を掛け合わせ、プレーヤー自身が考えて創造することが求められています。

私たちが目指す育成も同じです。最新の育成理論や脳科学、コーディネーション、フットサル要素、個人戦術など、新しい食材と技法を取り入れながら、子どもたちに合ったレシピをつくること。

ただ型にはめるのではなく、常に進化しながら、個性を活かす。そうやって、どこにもないその子だけのフルコースを、一緒に作っていけたらと思っています。

Y.S.S.笠間校サッカースクール