サッカーの差は「才能」ではなく「環境」から生まれる

よく「海外の選手はなぜあんなにボールを取られないのか?」という疑問を耳にします。テクニックの差? 才能の差? もちろんそう見えるかもしれません。でも実際のところ、一番の違いは幼少期に過ごす環境と習慣にあります。スペースがないからこそ、ボールを失わない技術や、運ぶ工夫が自然と身についていく。結果として、一回の練習の濃さが日本の何倍、何十倍にもなるのです。

日本の子どもたちは恵まれた環境で育っています。安全で広いグラウンド、整理された練習メニュー。

それは素晴らしいことですが、同時に「狭い中で工夫する力」や「常にボールに関わり続ける習慣」を奪ってしまっている面もあります。この差は、後から追いつこうと思ってもなかなか埋められません。だからこそ私たちのスクールでは、環境をデザインすることを大事にしています。

狭い中で判断するトレーニング、常に関わり続ける仕掛けをつくることで、子どもたちの脳と身体を同時に働かせる。

差を埋めるカギは「才能」ではなく、「環境」日々の練習の濃さをどうデザインするか――そこに日本サッカーの未来がかかっていると考えています。

サッカースクールで練習する子供たち

Y.S.S.笠間校サッカースクール

進化を止めないサッカー、変わり続ける育成

以前公開された映画『グランメゾン・パリ』の中に、印象的なセリフがあります。
「寿司や天ぷらは、何百年と続く伝統の中で、調理法はほとんど変わっていない。
でも、フランス料理は違う。新しい食材を取り入れ、新しい技法で、常に進化し続けている」

これは、私たちのサッカースクールの姿勢にも、重なるところがあると感じます。かつてのサッカーは、体力・反復練習といった「型」があり、それをどれだけ忠実にこなせるかが重視されていました。

でも現代のサッカーでは、技術・戦術・認知・判断・メンタルさまざまな要素を掛け合わせ、プレーヤー自身が考えて創造することが求められています。

私たちが目指す育成も同じです。最新の育成理論や脳科学、コーディネーション、フットサル要素、個人戦術など、新しい食材と技法を取り入れながら、子どもたちに合ったレシピをつくること。

ただ型にはめるのではなく、常に進化しながら、個性を活かす。そうやって、どこにもないその子だけのフルコースを、一緒に作っていけたらと思っています。

Y.S.S.笠間校サッカースクール

才能は育てるものではなく、気づいてあげるもの

いま、子どもたちがサッカーと出会うのは、公園や校庭ではなく、クラブやスクールといった教わる場所が主流になっています。

自由にボールを蹴っていた時代と比べて、環境は大きく変わりました。公園はボール遊び禁止。校庭も使える時間が限られている。

つまり、サッカーは「習い事」となり、技術や戦術は教えられるものになりました。でも、本当に大切なのは、「教えること」よりも「気づくこと」ではないでしょうか。

私たちのスクールには、足が速い子もいれば、体が小さくてもボールタッチが柔らかい子もいます。

すぐに目立つ才能もあれば、一見すると分かりづらい感性もあります。それでも、ふとした場面で光るプレーに出会ったとき、
「この子には、他にはない何かがある」そう感じる瞬間があります。それが天才のはじまりかもしれません。

私たちは、型にはめず、評価で決めつけず、日々のトレーニングの中で光るものを見逃さないようにしています。

天才をつくるのではなく、天才を見出せる場でありたい。そんな思いで、ひとりひとりのプレーを見つめています。

子どもたちがサッカースクールで練習する様子

Y.S.S.笠間校サッカースクール