前進とは、縦に急ぐことじゃない

この2日間の県西校通常クラスのトレーニングテーマは「前進」でした。でも、ただボールを前に運ぶことが目的ではありません。相手を見て、味方を感じて、ルートを探りながら進む。

そんなつながりのある前進を目指しました。「縦に速く」だけが正解ではない。

ときには下がる選択、横への展開、1タッチのリターン。
どのプレーにも共通していたのは、誰かと繋がりながら、前を目指すという意識でした。

そして何より嬉しかったのは、これまでなかなかうまくプレーできなかった選手が、自分のタイミングで、いい前進ルートを見つけていたこと。チームの一員として生きる、その瞬間をしっかり感じられました。

ボールを運ぶことより、状況を見て動くことが大切。そんな考える前進が、少しずつ形になってきたように思います。

サッカースクールで子供たちが前進トレーニング

Y.S.S.県西校サッカースクール

色に反応して脳を動かすステップトレーニング

先日の県西校では、「色」と「足の使い分け」を組み合わせた脳トレ系ステップに取り組みました。

赤いマーカーには右足、青には左足、黄色には両足で着地するというシンプルなルール。しかし、実際に動きながら指定された色に反応するのは意外と難しく、脳と身体の連携が問われる内容です。

このトレーニングの目的は、できるかどうかではなく、脳を動かすことにあります。できなくてもOK。大切なのは、考え、反応し、身体を動かそうとするプロセスそのもの。特にサッカーでは瞬時の判断が求められる場面が多く、こうした脳の刺激はプレーの精度にもつながっていきます。

子どもたちは「間違えた!」「あー、惜しい!」と笑いながらも、真剣に取り組んでくれました。楽しみながら脳も体も鍛えられるトレーニング。今後も継続していきたい取り組みの一つです。

Y.S.S.県西校サッカースクール

成長が見えるって嬉しい

月曜日のスクール後に、ある選手から嬉しい報告がありました。
「この前の大会で、MVPを取りました!」
その選手は、うちのスクールに来てからまだ数ヶ月。けれど、その間にも確実に、力をつけてきました。

ひとつひとつのトレーニングにしっかり向き合い、フィードバックを素直に吸収する姿勢は、まさに成長の証です。しかも彼はまだ小学4年生。しかし、プレーからも言動からも、リーダーシップと自己主張の芯が感じられます。

年齢に関係なく、自分の意志を持ってプレーすることの大切さを体現している個だと思います。

これからどんな選手になっていくのか…。指導する立場として、こんなにワクワクさせてくれる選手はいません。成長は環境と本人の意志が噛み合ったときに、爆発的に加速します。

この先も、しっかりと見守り、支えていきたいと思います。

Y.S.S.県西校サッカースクール