今回のお相手も、群馬県からお越しいただいたフィルーラの皆さん。かれこれ10年近く、こうして定期的にトレーニングマッチ(TM)を組ませていただいています。
高いインテンシティ × 磨き抜かれた個性
彼らのプレースタイルは一言で言えば「個性の塊」テクニックがあるのはもちろんのこと、プレーの強度(インテンシティ)が非常に高く、一人ひとりがしっかり自分の色を持っています。
試合前から、これはただの勝ち負けのゲームではないと感じていました。それほどに、彼らから多くの刺激を受けます。
「みんなと同じだったら楽だろう。不安もなくなる。でも…」
ふと、志村けんさんの生前の言葉を思い出しました。
「みんなと同じだったら楽だろう。不安もなくなる。
でもその代わり、個性もないってことになる。」
まさにフィルーラの選手たちを見ていると、その言葉の意味がストンと胸に落ちてきます。
「他と違う」ということは、勇気が必要です。不安もあるし、目立つし、時には批判されることだってある。でも、それでも自分を持ってプレーする姿勢は、どんな戦術にも勝る武器になります。
「うまい」「勝った」「負けた」よりも大切なこと
今回のTMでの収穫は、単なるスコアでは語れません。彼らと真剣勝負をすることで、こちらの選手たちの中にも火が灯ったように思います。
・自分らしさって何だろう?
・もっと主張できる部分はないか?
・相手に「おっ」と思わせるプレーって?
そうした問いを、それぞれの胸に残してくれた試合でした。
学びは、いつも違いの中にある
同じような相手とばかり対戦していては見えてこないものがあります。
今回のように異質な個と向き合うことで、自分の輪郭がくっきりと浮かび上がる。だからこそ、こういった機会は本当に貴重です。











