イチローの成功哲学

比較の対象は常に自分自身

心理学者として有名なアドラー氏のアドラー心理学を基に書かれた「嫌われる勇気」では世の中には2つのタイプの劣等感が存在して、その劣等感こそが成功者かそうでないかを決める大きな要因であるとされています。

その2つのタイプの劣等感とは

他者との比較
理想の自分との比較

に分類されるそうです。

他者との比較の劣等感

「あの人は有名大学卒業だ」
「あいつは一流企業で働いているからお金を持っているんだ」

それに対して自分は?

といつも他人との比較を繰り返しているとやりたい事もできず、やがて人に認めてもらうためだけに行動してしまうようになります。

理想の自分との比較の劣等感

一方でイチローをはじめとする成功者の多くは理想の自分との比較の劣等感で行動しています。

イチローの名言に
「人に勝つという価値観で野球をやっていない」
があります。

イチローが野球を追及するのは他人に勝つとか他人に評価されることではなく、あくまで理想の自分に近づくため、他の選手に影響される首位打者よりも一本一本積み重ねるヒット数を重視したのもそのためです。

理想の自分と比較し、昨日の自分よりも成長することがイチローの成功哲学と言えるのです。イチロー自身引退会見でもこう述べています。(26:30あたりから)