サッカーの試合は、決して動きを止めることのない万華鏡のようだ。ボールが動くたびに敵と味方の配置は一瞬にして形を変え、ピッチ上に同じ風景は二度と現れない。この目まぐるしい変化の中で、当スクールが選手たちに強く求めているのが「ポジション」ではなく「ポジショニング」の意識である。
「僕のポジションはここだから」と、決められた位置に立ち止まってパスを待つ選手がいる。しかし、ポジションとはキックオフ前のフォーメーション図に描かれた単なる「点」に過ぎない。実戦において本当に重要なのは、刻一刻と変わる状況に合わせて自らの立ち位置を微調整し続ける「ポジショニング」という連続した動きなのだ。
味方が相手からプレッシャーを受けた瞬間、ただ傍観するのではなく、助けとなるパスコースを作るためにスッと数歩動く。常に味方と「三角形」のネットワークを描けるよう、ボールと相手の状況を観察し、最適なスペースを探し続けることが求められる。
止まったままボールを待つ選手に、良いパスは決して巡ってこない。1歩、2歩のこだわったポジショニングの連続が、チームに流れるようなパスワークをもたらすのだ。絶えず変化する盤面の中で、常に自らの最適な居場所を見つけ出せる賢い選手を目指してほしい。
