今回のトレーニングでは、一人ひとりがボールを持ち、とにかくたくさんボールに触れる時間をつくりました。
参考にしたのが、アンジェ・ポステコグルーの育成年代での考え方です。
著書「アンジェ・ポステコグルー 変革者」では、育成組織に携わっていた頃、練習中に子どもが待っている時間をできるだけなくし、ボールがコートから出たらすぐ代わりのボールを入れられるよう準備していたと紹介されています。
そして一つの目安としていたのが、
「1回の練習中、子どもにボールを最低1000回触らせる」
という数字。
もちろん、1000回という数字そのものが目的ではありません。
重要なのは、限られた練習時間の中で「選手が実際にどれだけボールと関わっているか」ということです。
列に並んで待つ時間が長ければ、1時間練習していても一人がボールに触れる時間はわずかです。
だから今回は、左右の足、インサイド、アウトサイド、足裏など、さまざまな部位を使いながら連続してボールに触れていきました。
最初は意識しなければできなかった動きも、何百回、何千回と繰り返すことで、少しずつ身体が覚えていく。
そして目指したいのは、試合中にボールを扱うことへ意識を奪われない状態です。
相手を観る。味方を観る。スペースを観る。
そのためにも、ボールを扱う技術を「意識的」から「無意識」へ近づけていく必要があります。
量をこなすことが目的ではなく、量を通して質を変えていく。
たくさん触る。その中で工夫する。そして試合で使える技術へ変えていく。
育成年代だからこそ、そんな積み重ねを大切にしていきたいと思います。
