シェイクスピアの『ヴェローナの二紳士』に、こんな言葉があります。
「外国を知らぬ若者の知恵は狭いものだ。」
原文では、Home-keeping youth have ever homely wits.
家にとどまり、外の世界を知らなければ、考え方も狭いままになってしまう。そんな意味を持つ言葉です。
これはサッカーにも通じるものがあると思います。
いつも同じ場所、同じ仲間、同じ相手、同じやり方。その環境には安心感があります。しかし、本当に成長したいのであれば、ときにはそこから一歩外へ出てみることも必要です。
知らない相手と試合をする。
自分より上手い選手とプレーする。
違う指導者の考え方に触れる。
違う地域、そしていつかは海外のサッカーを経験する。
外へ出れば、それまでの「当たり前」が当たり前ではなかったことに気づきます。
自分より速い選手がいる。
自分より上手い選手がいる。
まったく違う考え方でプレーする選手がいる。
そこで初めて、自分の現在地も見えてきます。
もちろん、新しい環境へ飛び込むことには不安もあります。失敗するかもしれないし、自信をなくすこともあるでしょう。
でも、成長はいつも「知らない世界」の中にあります。
そして、知らない世界を知れば、夢の大きさも変わっていきます。
「もっと上手くなりたい」
「この選手ともう一度勝負したい」
「もっと高いレベルでプレーしたい」
「いつか海外でサッカーをしてみたい」
それまで想像すらしていなかった未来が、実際に見たり、触れたり、経験したりすることで「自分もそこへ行きたい」という夢に変わることがあります。
だから私たちのスクールでも、目の前の技術を身につけることだけではなく、子どもたちの世界を広げる経験を大切にしたいと思っています。
挑戦するから、新しい世界を知る。
新しい世界を知るから、成長する。
成長するから、夢はもっと大きくなる。
今いる場所だけが、サッカーの世界ではありません。
一歩外へ出てみる。
その小さな挑戦が、まだ自分でも知らない可能性への入口になるのだと思います。