戦国武将の武田信玄は、「人は城、人は石垣、人は堀」という有名な言葉を残しました。
その意味は、「勝敗を決するのは立派な城や設備ではなく、人である」ということです。
現代のサッカーにも通じる考え方ではないでしょうか。
保護者の方や選手から、「どこのチームが良いですか?」「どこのスクールに行けば上手くなりますか?」という相談を受けることがあります。もちろん、環境は大切です。良い指導者、良い仲間、充実した設備は成長を後押ししてくれます。
しかし、どれだけ素晴らしい環境があっても、本人が挑戦しなければ成長はありません。練習後に自主練習をするのか。失敗してももう一度チャレンジするのか。仲間のために走れるのか。最後に差を生むのは、やはり「人」の部分です。
実際にプロになった選手たちを見ても、必ずしも恵まれた環境だけで育ったわけではありません。むしろ限られた環境の中で工夫し、努力を積み重ねてきた選手も数多くいます。
サッカーはチームスポーツです。だからこそ、一人ひとりの姿勢や考え方がチームの強さを決めます。誰かが手を抜けばチームは弱くなり、誰かが前向きな声を出せばチームは変わります。
私たち指導者が本当に育てたいのは、技術だけではありません。自ら考え、努力し、仲間を大切にできる人です。
どんなに立派なグラウンドや施設よりも価値があるもの。それは選手一人ひとりの成長です。
武田信玄の言葉は、時代を超えて私たちに大切なことを教えてくれているように思います。
「強いチームを作るのは環境ではない。人である。」
その原点を忘れずに、これからも選手たちと向き合っていきたいと思います。
