現日本代表監督の森保一監督には、こんなエピソードがあります。現役時代、日本リーグのマツダ(現サンフレッチェ広島)のスカウトが目を留めた理由の一つが、「姿勢の良さ」だったそうです。
姿勢がいい。たったそれだけのことかもしれません。しかし、サッカーにおいて姿勢はプレーの質を大きく左右します。
今回のワールドカップを見ていても、そのことを改めて感じました。メキシコ代表のリラ、韓国代表のファン・インボム、モロッコ代表のアイユーブ・ブアディ。いずれも中盤の底、いわゆる「6番」の選手ですが、共通しているのは姿勢の良さです。
背筋が伸び、頭が上がっている。だからこそ周囲の情報を素早く集めることができ、次のプレーの判断が早い。ボールを受ける前から周りが見えているため、プレーに余裕が生まれます。
6番というポジションは、チームの司令塔であり、攻守のバランスを取る要です。その役割を担う選手たちに姿勢の良い選手が多いのは、決して偶然ではないのでしょう。
技術や戦術に目が向きがちなサッカーですが、その土台には「身体の使い方」があります。森保監督から現代のワールドカップの名手たちまで。時代や国を超えて、優れた6番たちには共通点があるのかもしれません。
それは、「良い姿勢が、良いプレーを生む」ということです。
