「抜く」だけがドリブルじゃない。ルーニーが語った大人のキープ力

「ドリブル=相手を抜き去るもの」
そんなイメージを持っている選手は多いかもしれません。

もちろん、前を向いて仕掛ける力は大切です。しかし、それだけではプレーの幅を自分で狭めてしまうことがあります。

かつて ウェイン・ルーニー はこう語っています。

「若い頃はとにかく前に向かって仕掛けていた。だが、背を向けて相手を抑え込むキープ力も、立派なドリブルの一部だと学んだ」と。

これは非常に深い言葉です。

サッカーでは、常に前を向けるわけではありません。
相手の激しいプレッシャーを受ける場面もあれば、数的不利の状況もあります。

そんな時に無理に前進しようとすると、ボールを失うリスクが高まります。だからこそ重要になるのが、背負う技術です。

相手に背を向け、骨盤や腕、身体全体を使ってボールを隠す。
簡単に見えて、実は高度な認知・判断と身体操作が必要になります。

そして、このプレーには大きな価値があります。

無理に突っ込まず、確実にボールを保持することで味方に時間を与える。
周囲を観ながら次のプレーを整理し、攻撃を落ち着かせる。

つまりキープとは、逃げではなく主導権を握る技術なのです。

本当に上手い選手ほど、抜くことだけに執着しません。
時には止まり、隠し、ためを作りながら試合をコントロールします。

「抜く」だけの呪縛から解放された時、
選手は本当の意味でピッチを支配できるようになるのだと思います。

サッカー少年たちの夜間練習風景

Y.S.S.県西校サッカースクール